ネットコミュニケーション

http://japan.internet.com/research/20040811/1.html

ネットコミュニケーションとは非常に難しいものであると思う。
中傷・罵倒等の発言は抜きにしても、当人が当たり前のように使った言葉が、他人を不快にさせるケースがあるのは現実でもネットでも同じことであるとは思う。
しかし、ネットのケースである場合に、それらは現実よりも頻度が高く起きているのもまた事実ではないだろうか。
現実では、ある程度その不快な言葉を発したとしても、その言葉だけでなく、その人そのものを見て判断出来るのだと思う。例えば、表情などもそういった判断材料の一つであろう。
しかし、ネットである場合に、それらの判断材料は全て、万人においてフラットとなってしまう。だから、何気ない発言に対しても、多少誤解を招くような表現があれば、誤解を招くという結果になりえない。

例えば、この記事の不快な思いをした事に関して
「あるべき丁寧さがなかった」
というのが一番多かったらしい。
極小さなサイト管理人をしている私でもこれにはなるほどと納得させられる要素は存在している。確かにネットという場は年齢や性別などが多少フラットになる面が見られ、普段の生活では知り合うことのない人と知り合える機会が多い。
普段生活していたら、10歳上の人となどまず接する機会もなければ、親密な関係になることも極稀にしかないであろう。
しかし、ネットはそれがいとも容易く出来る場として存在している。
これはおそらく、それぞれの視点からなのだが、今回の調査によると、不快な思いをしたことがある人の割合が多いのは、20代、30代の男性だそうだ。
さて、今やネットは万人に普及していると言っても良い時代であるに関わらず、何故20代、30代なのであろうか。
先程の不快な思いをした事で挙げた「あるべき丁寧さがなかった」という事に繋がっていくのではないかと思う。
つまりは、自分より年齢が下の人の丁寧さが足りない。こういうことではなかろうか。
普段生活していて、まず自分より年齢の下の人間には敬語を使ってもらっているだろう。
現に私も例外ではなく、年上の人に対しては敬語を使うことが当然として生活している。
その現実世界の感覚そのままでネットに入っていることで、例えば10代の人間が30代の自分にいきなり馴れ馴れしい、丁寧な言葉を使ってこなかったら多少苛立ちはするのだとう思う。

これらを踏まえた上で、確かに昨今ではパソコンが一家に一台が当たり前の世の中になり、徐々に若いユーザーが増えているのもこれまた事実ではある。
若い世代のネチケットの欠如。確かにそうなのかもしれないし、そういった事実はあるのかもしれない。現に私もそういった経験がないわけでもない。
しかしながら、それもまた片方の視点でしか物事を見ないエゴには変わりない。
30代の人間がきちんとネチケットを守れているのかと言われればそうでもないと私は思う。年齢関係なく、守れている人間もいるだろうし、そうでない人間もいる。
その中で、自分だけはと考え、そういったネットでの接し方。
ネットだから、そういった所を疎かにしていいのではなく、
ネットでも現実でも相互のことを考え、そういった配慮の下で個々が行動して欲しいとは思う。



っていう感じのレポートを来週出してきます。多分怒られるに違いない。